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『羊と鋼の森』   [読書 本]




或る日、賢者曰く
近頃、新世界界隈と周辺での犯罪が増えて来ているそうです。
夜はとくに油断大敵、十分に気をつけてください。


母の百箇日で大阪遠征、2泊3日の旅をした。
新世界に泊まり、カメラ持ってブラブラ散歩、晩ご飯は串カツ。
そして賢者の言葉を思い出し、深追いの深酒はせず、ホテルに戻る。

途中で、壁際店舗の古書店を見つけ、1冊買った。
ビールと焼酎だけだったから、酔っ払いにはならないだろう。
酒気帯び読書なら、お巡りさんも見過ごすさ。




『羊と鋼の森』 宮下奈都/文藝春秋 (2015年9月15日 第一刷発行)
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まあまあ面白かった。基本的に、少年が青年へと成長していく小説は好きだ。地味な仕事でも、意味を見つけながら生きていく。いいなあ。300円の古本だったが、鬱陶しいテレビよりはずっと優雅な時間だった。妻にも勧めるために、捨てずに持ち帰った。


登場人物の双子姉妹の名前が、和音と由仁。何らかの意図があって名付けたとしても、ピアノを弾く少女が和音だと、「わおん」も出てくるので、紛らわしいったらありゃしない。思わせぶりな名ではなく、もう少し混乱を避ける名前にして欲しかった。


p195
「いくら弾いても、ぜんぜん疲れないんですって」
 佐倉さんはそう言って目を細めた。
「そんなに練習できるというのは、それだけで才能ですね」
 柳さんが相槌を打っていた。
 ほんとうにそうだと思う。和音が何かを我慢してピアノを弾くのではなく、努力をしているとも思わずに努力をしていることに意味があると思った。努力していると思ってする努力は、元を取ろうとするから小さく収まってしまう。自分の頭で考えられる範囲内で回収しようとするから、努力は努力のままなのだ。それを努力と思わずにできるから、想像を超えて可能性が広がっていくんだと思う。


p224
「才能がなくったって生きていけるんだよ。だけど、どこかで信じてるんだ。一万時間を越えても見えなかった何かが、二万時間をかければ見えるかもしれない。早くに見えることよりも、高く大きく見えることのほうが大事なんじゃないか」




あんたたち雀じゃないだろ 誰なんだ

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昨日は午後から雪が猛烈に降り始めた。
午前中は太陽の日差しが強かったのだけど、雪が道を埋めていく。
買い物には、埋まるので、だから長靴で出かけることになる。

幼稚園の近くに鳥が密集していて驚いた。
家に戻ってからカメラ持参で近づくと、逃げる飛び散る。
雀とは違った集団行動で、人間(おっさん)を恐れているようだ。

木も電線も埋めつくしていた鳥たちは、居なくなってしまった。
鳥の数羽が行ったり来たりして、偵察し、伝令か? 斥候か? オマエ。
木の下で見上げるオレは、ひとり置き去りにされてしまった。




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