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「コンビニ人間」   [読書 本]





       龍さんは最近どうしたのだろう。
       いやによく褒めるというか、絶賛する。
       全スペースを受賞作にだけ捧げ、後半は絶賛だ。

       第155回芥川賞受賞作
       「コンビニ人間」 村田沙耶香



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選評:村上龍 ◆(前略)◆「現実を描き出す」それは小説が持つ特質であり、力だ。隠蔽されがちで、また当然のこととして見過ごされがちで、あるいは異物として簡単に排除されがちな現実を描く、そして、正確な言葉を発することが出来ない人の、悲しみ、苦悩、嘆き、愚痴、数奇な行動などをていねいに翻訳し、ディテールを重ね、物語として紡ぐことで本質的なことを露わにする。今に限らず、現実は、常に、見えにくい。複雑に絡み合っているが、それはバラバラになったジグソーパズルのように脈絡がなく、本質的なものを抽出するのは、どんな時代でも至難の業だ。作者は「コンビニ」という、どこにでも存在して、誰もが知っている場所で生きる人々を厳密に描写することに挑戦し、勝利した。◆しかも「コンビニ人間」には上質のユーモアがあり、作者に客観性が備わっていることを示す。このような作品が誕生し、受賞したことを素直に喜びたい。




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去年の文藝春秋・九月特別号で読んだ2作品よりはずっと良い作品を読んだという感想を持った。力のある人なんだろうと思うし、人物設定に極端さと奇異さを感じつつも、あり得るだろうな、と思える現実がしっかり切り取られている。

コンビニではないが、サービス的な接客業に就いた次女の職業意識を知るにつけ、彼女にも、この作品のような音や空気が流れ始め、それに馴染んできたのだろうと考えて、面白いから読むがイイ、と薦めた。




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もちろん、おそらくだが、うちの次女は魅力的な女の子だし、親が言うのも妙な話だが、そんなに壊れている感じはしないのだよ。




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コメント 3

hatumi30331

コンビニ人間、やっぱり面白いやね。
村上龍さんも絶賛!?
そして、tommyさんも褒めている。
これは読みたくなるなあ〜
早く映画になってくれないかな?へへ;

台風の影響か・・・・・
雲が多くなって来たよ。
by hatumi30331 (2016-09-03 06:37) 

あるいる

小説を含めた本の販売部数&金額の減少をなんとかしたい、もっと本を読んでほしい、小説や文学へのとっかかりをなんとか増やして行きたい。
そんな危機感が村上龍さんにあって、近頃話題の芥川賞作品への一種の広報活動なのかなと、龍さんにはとても無礼なことを想像・空想・妄想してしまった僕でした。
設定は極端なほうが、今の時代の若者には共感を得られやすいのかもしれません。
山本周五郎の人情話しを否定するつもりはありませんが、受け入れにくく理解されにくくなっているのが現実ですし、近頃流行の癒し系小説?も現代を舞台にしながらも随分と現実離れしていますから。
どちらにしても、文学には生きている人間がきちんと描かれていることが大事だと思っていますよ。
前回受賞されたあの方やあの方、次回作はどうなっているのでしょうかね。
批評家や評論家という職業の方をあまり信用していないのですが、その昔、週刊文春の文春図書館を担当していた「風」氏こと百目鬼恭三郎氏の批評と視点はかなり信頼していました。
僕の好みと近かっただけなのかもしれませんけれどね。
近頃、信頼できる批評家がいなくなってちょっとつまらないですよ。
限りある時間と軍資金を少しでも有効に価値あるものにするために、とても参考にさせてもらっていたのですけれどね。

by あるいる (2016-09-03 15:43) 

JUNKO

成人をすんでも親が子供に進められる本を言える関係がいいですね。
by JUNKO (2016-09-03 21:13) 

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