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『「いじめ」をめぐる物語』   [読書 本]




学校の図書室がファンタジーに侵食されている現状に抗って、国語教師の分際をわきまえた推薦図書を選ばせて貰っていた。村上春樹と村上龍に偏ることがないように、個人的趣味で、市立図書館ではほぼ1年待ちの東野圭吾の新刊もゴメン、入れてしまったが、それでも昨日読んだ1冊が入っているのだから宜しい。

ファンタジーも文学の一領域で、真っ向否定はしていない。しかし、あまりにもお手軽すぎる活字の漫画であれば、リクエストがいくらあろうとも、迎合しすぎてはいけない。正しく大人が毅然と薦める本があるべきで、「本腰を入れて読む」、「のめりこんでしまう」ものを選定すべきだと思っている。

ただ、悔しいことに、個人的に不買運動を展開している、売国の徒、朝日新聞出版からの本だから、1冊分、儲けさせてしまったようである。これは是非、図書館で借りて読むか、5つの短編集だから、立ち読みですませましょうぞ。



『「いじめ」をめぐる物語』 萩原浩 ほか/朝日新聞出版 (2015年9月30日 第一冊発行)
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「本当に不思議なのよ。気にくわない子が一人いる。その子が存在している事実それ自体が許せない。そこまで強く相手を嫌って、バカにできる労力は、どこから来るの? 普段、かかわる子供ひとりひとりの事例を見て、私はよく考えるけど、あなたから連絡が来て、企画書を読んで、今回、心から聞いてみたいと思った。私は当事者としてされたことをよく覚えている。今、大人になって、あの頃より言葉でそれを説明できるようになったあなたが会いにくるなら、聞いてみたいと思った」




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活字の漫画より、日日確実に、今そこでおこなわれている「虐め」は、なかなか表面には出てこない。だからこそ、読書の素材として、生徒諸君には読ませたいと思うのだった。大人の世界でも、自殺に追い込むほどの虐めがなされているのが現状で、モーツアルトの「ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ」などを流しながら読んでいると、本当に暗く切なくなってしまう。オレじゃないよ、と思いながらも、ゴメン、とつい思ってしまう。

萩原浩、小田雅久仁、越谷オサム、辻村深月、中島さなえ、という5人の作家が、それぞれ切り口の違う作品を見せてくれている。いわゆる「落ち」の読めるものもあるし、「読ませる」筆をお持ちの作家だから、小さな小さな推理小説とも取れる。次年度も時間があるなら、課題図書にした所だが、やはり朝日に儲けさせてはイケナイという、天命であろう。




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小学4年生の、Rくんより
(前略) 2020年、5年に一度の和道会ワールドカップがあり、中学生の日本代表を勝ち取り、海外の選手と話ができるよう、じゅんびします。◆最後に、高校時代のお父さんと、お母さんの事を教えてくれてありがとうございました。  がんばってもうひとがんばり R



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コメント 3

hatumi30331

こんな本あったんやね。
読みたいけど・・・読めないよ・・・・^^;

未来に向けて〜
子どもたちが幸せな国になって欲しい!
願うばかりです。

by hatumi30331 (2016-03-18 09:50) 

あるいる

人間が人間である以上、大人の世界にも子供の世界でも虐めはなくなることはないでしょう。
強い者は弱い者に、弱い者はもっと弱い者へ姿かたちを変えて虐めは続いて行くことでしょう。
野生動物の世界では種や集団を守るのに必要なために弱者を捨てるという行動があるようですが。
小学生の頃、僕のクラスにもそれなりの虐めはありました。
虐められたコトも虐めたコトもありませんが、関わりたくないものですからずっと知らんぷりを決め込んでいました。
ただ、虐められている奴に対して、なんで立ち向かっていかへんねんと、こども心に思っていた記憶があります。
毅然なんて言葉を知らないこどもでした。
Rくんの「もうひとがんばり」ではないですが、大人もこどももみなそれぞれに「あとひとがんばり」と、小さくても気合いを入れて次に向かって進んで行くものですよ。
ときどき「ちょっとひとやすみ」が近頃多くなって来たような僕ですが、それでも「あとひとんがんばり、あとひとふんばり」な年度末です。
緊張感が持続しなくなって来たようなお年頃の僕、休みやすみしながらもなんとか前へ進んでいるようです。
もしかして、進んでいるような「気」がしているだけで、ホントはずっと停滞していたらどうしよう。
これはえらいこっちゃ、です。

by あるいる (2016-03-18 16:05) 

らしゅえいむ

いったん、いじめる側に入ると、
それが毎日のルーティンになるようです。
それを、はずしてやるのが、親の役目、教師の責任。
特に、給料を満額税金でいただいている教師にあっては
責任重大。彼らを見捨てることなく、彼らを見下している上位成績者を
超えさせる。。。やりがいのあるところですね。
by らしゅえいむ (2016-03-19 01:58) 

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