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『恋妻家宮本』   [映画]




添い遂げるを辞書で引くと、次のようにある。
そい‐と・げる【添い遂げる】ソヒ━〘自下一〙①困難を乗り越えて望みどおり夫婦になる。「周囲の反対を押し切って━」 ②一生夫婦として暮らす。「仲むつまじく━」[文]そひと・ぐ(下二) 明鏡国語辞典 第二版 (C) Taishukan, 2011


教員試験に受かり、道北の田舎町に赴任した。
その年の12月に、今の妻が追いかけてきた。
オレってモテてるヤンと思っていたが、「勢いで結婚した」と妻が言う。

あちらのご両親は猛反対だったと思う。
仲人役の我が育ての親は、市川に乗り込んで、押し売りしてた。
関西人の押しの強さで、一気にまくしたてて、オレ不在でゴールした。

美女と野獣って、あ、ディズニーの映画だったの、オレのことかと。
オレ、恋する男だからさぁ、ずっと雲の中を歩いてきたからなぁ。
あるいは、ちゃんとしなくっちゃって、思うの。





『恋妻家宮本』
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■作品データ
制作年/2017
制作国/日本
内容時間/117分
ジャンル/コメディ

解説  阿部寛と天海祐希が、50代を迎えた夫婦の機微を息もぴったりの演技で見せた話題のコメディ。妻との思い出がある本から離婚届を発見し、ショックを受けた夫だったが……。 / 重松清の小説「ファミレス」を、「はじめまして、愛しています。」「過保護のカホコ」など話題のドラマを手掛けた脚本家、遊川和彦が初監督で映画化。50代を迎えた夫婦の“あるある”で笑わせながら、母親のことで悩む生徒や妻と真剣に向き合う主人公の姿にハッとさせられるなど、ユーモアとペーソスを絶妙にブレンドした遊川作劇が光る。遊川作品に多く出演する天海が、これまでのイメージを180度覆す、ごく普通の主婦役を好演。遊川監督のこだわりが感じられる、凝った趣向のエンドロールも見逃せない。



「ピンピン コロリ」が理想だと、人が言い、その通りだと思う。
「死が二人をわかつまで」と誓い、ここまで来て34年目、今さら離婚はない。
でも、確実に妻の犠牲とガマンの上に築かれた幸せだとも確認できる。

離しちゃイケナイという消極姿勢ではなく、感謝とオンレイ(御礼)あるのみだ。
妻が離婚届を用意していたら、そりゃあオレもショックだわなぁ。
正月にはちょうど良い、少し焦りながら少し笑う、温かい映画だったかな。

子育てを終えて、向き合うふたり、夫婦。
人生最後の仕上げの時間を、どのように過ごすか、考えてしまった。
オレもボンヤリしてられないから、明日からちゃんと生きていこう。


タイトルにある「恋妻家」は造語だと思う。
映画の宣伝に、その語の定義を見つけた。
恋妻家【こいさいか】 妻への思いに改めて気がついた夫のこと。言葉にすると新しいけれど、世界中の夫の中に必ず眠っている気持ち。 ※愛妻家のようにうまく愛情表現が出来ないので、気持ちが伝わりにくいのが欠点。


あり得ない、という細部には目をつぶって、面白かった。
挿入歌でありテーマ曲が、吉田拓郎『今日までそして明日から』。
あとで知ったが原作が重松清『ファミレス』、どうりでシッカリした作品だ。

歌や音楽のないミュージカル、みたいな展開が面白かった。
演じ方も、あり得ないくらい大袈裟で劇的で、良い。
切実に身につまされることなく、楽しく見終わって、妻も楽しんでいた。

また、妻と手をつないで、雪や氷のない道を歩きたいな。
いや、どんな道でもこの人の手をつないで、歩いていたい。




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